
なにが凄い トヨタ新型 RAV4
見た目だけヘビーデューティな雰囲気を纏ったSUVやクロスオーバーはごまんとありますが、今後多くの自動車メーカーがRAV4を追随するモデルを開発することは想像に難くありません。
新型RAV4は、ボディはやや大きいものの、SUVらしい野性味とすぐれた走行安定性、割安な価格を両立させたバランスのいいSUVと言える。ラゲッジルームやリアシートにも余裕があってファミリーカーとしても使いやすく、価格もC-HRとハリアーの中間に位置しているので、幅広いユーザーに適することだろう。
なにより、操作性の良さには驚いた。直進安定性がいいし、コーナーでも自然と行きたいほうに姿勢を変え、運転がうまくなったような気持ちにさせてくれる。これは「ダイナミックトルクベクタリングAWD」のおかげだ。前後軸間のトルク配分に加え、後輪のトルクも左右独立で制御することによって旋回時の車両安定性を高めるもので、これによってアスリートのような走りを実現している。
トヨタ新型RAV4アドベンチャーは高い質感を持ちつつ、ギアとして使えワクワクするようなデザイン性や高い走行性能を持ったSUVです。搭載されるエンジンは2.0Lガソリンエンジンながらそれを補うパワートレインにより高速走行でもダイレクト感を感じられ、そして、ダイナミックトルクベクタリングAWDが安定した走りを見せてくれます。 新型RAV4 アドベンチャーは高速試乗でもその魅力を体感できました。しかし、ガソリンモデルにも2.5Lエンジンが搭載されればさらに良かったのにと思うところはあります。
新型「RAV4」発売でトヨタの売れっ子SUV「C-HR」が危機に?
「なに言ってんの!? この雨だって箱根の山道は通行止めにはなっていないでしょ。だったら、こんな状況でもクルマ走らせて目的地に向かう人だっているのだから、このような悪条件下をしっかり走ってくれるか確認することも大切だよ」と、いつものように試乗評価を始めたのだった。
約3年ぶりに復活したトヨタのミドルSUV「RAV4」は、2019年4月10日より全国の「カローラ店」「ネッツ店」「トヨタモビリティ東京」にて発売されました。
RAV4の荷室は、横壁部分が樹脂むき出しです。汚れ物や濡れたものを積む時にはいいのですが、走っていると荷物が動いて当たり、傷がつきます。奥ゆきはEペイスよりもあり、積載性は充分です。
したがって今回で5代目となる新型RAV4 は「ワクワク、ドキドキ」するSUVを目指して開発されたという。世界的に見て新車販売マーケットはSUV の人気が圧倒的に高く高い販売比率を維持し続けている。しかし、その傾向が静まりつつあるという声も出始めていて、各社は、より個性的なクルマ作りに奔走しているという状況なのだ。
そんななか新型RAV 4は、クロスオーバー系SUV という主流の波にあえて乗らず、SUV としての本物感とユーティリティでアクティブな気持ちを呼び覚ますクルマ作りを目指したという。車両コンセプトに従来からの「Recreational Activ Vehicle 4 Wheel Drive 」を掲げつつ、「Robust Accurate Vehicle with 4 Wheel Drive 」を新たに示している。Robust とは逞しさ、頼もしさを表す言葉で、Accurate は洗練さ、緻密さを指す。RAV4 の車名はこれらの頭文字から構成されていることが改めて示されたのだ。
新型RAV4を見れば、「イマイチあかぬけないのがトヨタ車らしい」なんてたわごとは過去のもののようだ。若干ロボっぽいが、決してオタクっぽくはない。女性にもすんなり受け入れられそうなフォルムの美しさがあるし、フレンドリーさも持ち合わせている。個人的にはトヨタデザインを俯瞰(ふかん)するうえでのターニングポイントになりそうなクルマだと感じた。
佐伯さんは、「都会を走るSUVであれば、ハリアーがあります。だからRAV4はもっと冒険していいと思っていました。ドライビングがもっと楽しくなる。RAV4が愛車になればもっと楽しいライフスタイルが送れる。オーナーの可能性をもっと広げてくれるクルマに仕上げました。」 確かにオフロード走破性を高めるということは、低ミュー路でもドライバーの思うラインをしっかりとレースしてくれる操安性が高くなります。佐伯さんはRAV4を鍛えるために一年中、未舗装路や雪道など滑りやすい試験路を求めていました。
新型「RAV4」のデザインは、SUVらしい力強さと洗練さを融合し、室内においてもクラストップレベルのラケージスペースや多数の収納スペースなど日常の使い勝手にも考慮されています。
2014年には完成していたというダイナミックトルクベクタリングAWDの技術ですが、開発者によれば「正直言って、コストが高いメカニズムなので、レクサスくらいにしか使えないと思っていた。だから、RAV4のチーフエンジニアからぜひ使いたいと言われた時は驚いた」といいます。
いきなり茶番を披露して申し訳ないが、新型RAV4との出会いは、まさにこういう感じだ。
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